瀟洒、典雅

日々思ったこととか、学んだことをアウトプットしていく

映画の中に入りたい

 

中二の時に観た、あの映画あのドラマあのアニメ、読んだあの漫画あの小説。

 

誰しも、のめり込み、しばらくその世界にとらわれ続け、そしてああこれは空想の世界なのだと途中で気付きそっとその世界の扉を閉じた。

 

そんな経験のひとつやふたつ、あるだろう。

あの虚しさよ。悲しすぎて、もう二度と経験したくない。

 

これを中二のトラウマと呼ぶ事にしよう。

 

そうだな、例えばラピュタなんか典型的な中二のトラウマである。

誰しも、小学生の時にラピュタを見て、空に浮かぶ街は、絶対にあると信じたろう。

あと、個人的にはハリーポッターと少女漫画のフルーツバスケットも中二のトラウマである。

 

ハリーポッターを観て、自分も時がくれば魔法が使えるようになると期待していたが、もちろん未だに魔法は使えない。

あれだけ強く、魔法が使いたい!と願っていたのにもかかわらず。一回くらいホウキで飛べても良さそうなものであるが。

 

もうひとつ、フルーツバスケットを読んで自分にも何かしらの呪いがかかっているのではないかと過去を振り返ったり、親に先祖に何か呪いにかかっていそうな者はいなかったか聞いたが、特に呪いに関係するものは見つからなかった。

 

そして、あとひとつ、小説十二国記も中二のトラウマのひとつなのを忘れていた。

あれはまださいきん、19歳くらいの時にはじめて読んだのだが、中二のトラウマを発動するのに十分な要素があった。私も異世界の国の王になりたい。

まあ、あれは普通に自己啓発書みたいな感じでも読めて、私の大事な人生のバイブルのひとつである。

 

そのくらいかなー。他にもいろいろあったんだろうが忘れた。

印象に残っているのはそれくらいだ。

 

中二のトラウマに共通するのは、なんといっても圧倒的な世界観だ。

そして主人公の成長や闇、そう特に闇、さらに主人公を取り囲む個性的なキャラたち。

それらすべてがそろってはじめて成立する。

 

中二のトラウマは、その人の人格形成や人生の軸、さらには根源的な欲求に大きな影響を与える、というかむしろそれらの核の一部となり得る。

 

私は、そんな、誰かにとっての中二のトラウマをつくりたい。誰かの人生に大きな影響を与える何かを。