トイレで死について考える
さいきん胃腸がめっきり弱くなってしまい、頻繁にお腹をこわすようになった。
以前は、少々賞味期限の切れた乳製品を食べても平気だったのに、最近ときたら。
すぐにトイレに駆け込んでしまう。
悲しい限りだ。これが老いというものなのだ。
トイレではよく死について考えてしまう。
もちろんお腹が痛い極限状態の時は、何も考えられないが、極限を過ぎて少し余裕が出てくると、頭をよぎるのは死だ。
自分はどうやって死ぬのか。
死ぬまで、どういう風に生きていくのか。
幸せなのか。理想の死に方は、あれだ。
前にテレビでみた笑い死にした人。
確か、笑いが止まらなくなって窒息死してしまったのだ。苦しいだろうか。
でも、いちばん幸せなんじゃないかと思う。
精一杯生きて、おばあさんになって
病院のベッドの上で、誰か大切な人の一言がおかしくて、笑いすぎてそのまま死んでしまえたら幸せだ。
と、そこまで考えた。
トイレというのはナイーブになるからダメだ。