美しい人に対する劣等感
美しい人には、生まれながらに負けていると感じる。
今でこそ、別に自分の容姿が不満なわけでも、今の自分とは全く違う美人になりたい
等とは思わないけれど。
昔は、ほんとうに美しい人と対峙すると、あーこの人と同じ舞台に立ったとしても
永遠に勝つことはできないのだなと思ってしまう。
だから私は、女の子達のレースから外れた。
少しでも、周りとは違うと言いたかった。
髪を赤く染めたり、個性的な服や、バックパッカー。
起業しようとしてみたり、哲学や坂口安吾に傾倒した。
普通は嫌だった。
容姿の良い女の子とは別の舞台に立っていると、思いたかった。
自意識。
今までの私の人生は、すべてがコンプレックスの裏返しであった。
ただ、そうやって中学くらいからもがいてきたおかげで
今がある。
今の自分や人生に満足している、と言ってしまえば
前進はないからそんなことは言わないのだけれど、
進みたい道を、自分らしく進んでいるなと感じる。
コンプレックスとは、底力である。ときには。