2019-01-19 色付く 東京の夜は、狭いから煙草の煙を吸ってはくれない。 吐いた煙が、跳ね返って髪や目やくちびるにぶつかった。 喧騒の中でただただ一人だった。 泣いたり、憤ったり、喜んだり、感動することを忘れていた。 毎日ただ時が流れるのを見て、色々な気持ちをしまって、ただ見ないようにしていた。 やっと色付いてきた。 これからだ。