苦しみと前進
はてブで話題になっていたこの記事。
童貞を卒業してしまったら、精神年齢がストップするというところが面白かった。
これはかなりうなずける。
まだティーンエイジャーだった頃は、色々なことが不満で、不思議で、死にそうなほど悩んだりした。
自意識。
どうにもならないこと、例えばこれから生きていくことや死んでいくことへの絶望感。
池澤夏樹の本に、朝焼けと旅人という詩があった。内容は、ずっと「美しい朝焼け」を集めていた旅人がある日それまでに見たこともないくらい美しい朝焼けを見たことから、満足して朝焼けを見ることを辞めてしまうというものだ。
これと似たところがある。
模索することや、どうしようもないことで悩み苦しむことを辞めてしまうのだ。
それは辞めてもいいことなのかもしれない。
しかし、悩み苦しむことは魂を磨くことのようなものだと思うのだ。
童貞を過ぎ去ってからでは至れない境地に達することができる。