瀟洒、典雅

日々思ったこととか、学んだことをアウトプットしていく

懺悔

大好きだった。

あなたのために何かしたいと思った。

でも、

何も出来なくてごめん。

右腕になれなくてごめん。

同じ方向を向き続けられなくてごめん。

途中で心が折れてしまってごめん。

最後まで一緒にいられなくてごめん。

信じてくれたのに、あなたの願うようなことができなくてごめん。

たくさんもらったのに、何も返せなくてごめん。

チームになれなくてごめん。

ごめん。

私はもうすぐここを出て行く。

 

 

雨が

まだ大阪にいる時。

中学が同じだった女の子って3人で、うらぶれた高架下のラーメン屋さんで塩ラーメンを食べていた。

1人は若くして子供ができたばかりで、

お金がなくて新地のラウンジで働いていた。

もう1人は、地元が嫌で無計画に大阪に出てきたばかり。そして私。

明け方だった。

今思えば、私たちの人生が交わったのは、後にも先にもあの瞬間だけでそれ以降、その2人がどこで何をしているのか知らない。

刹那。

ただ、私たちは不安に押しつぶされそうながらも未来への期待で満ちていた。

21歳の夏だった。

もっと身軽になりたい

7月に引っ越す予定がある。

明日の服の事を考えてクローゼットを漁っていたら、もう着ないであろう服が山ほど出てきた。

一つ一つ、買ったきっかけや、思い出がある。

でも、すべて持っていくのは重すぎる。

適切に捨てて、前に進まなくてはいけないのだと思う。

香水

いま使っている香水は、街の香水屋で買った無名の安物なんだけれどとても好きな匂いだ。

気分の良い日は手首に付けて、数時間たつとふわっと甘いにおいがする。

バニラとなにかの花を混ぜたようなにおい。

昔は背伸びしてジバンシイの香水を使っていたけれど、今の香水のほうがずっと肌に合っている。

殻を破れと言うけど

むしろ、殻を被った方が良いんじゃないかと思う。

殻を破れって、そもそもどんな意味なのか?

本当の自分をさらけ出せ?本当に思っていることを言え?もっと大胆に?

本当の自分なんて無いのだと思う。

本当の自分の代わりにあるのは、いまこの状況をこの私で生きるための最適な状態でいようとしている私だし、周りもそれを求めている。

みんな、個性が欲しいと思っているし、周りとは違う自分でいたいとか思っている。

けれど、それは無理だ。

そもそも人は空っぽで、その都度その都度それっぽい自分を作っているにすぎない。

だから、それを本気で遂行するためには仮面を被って、仮面に喋らせれば良いのじゃ無いかと。

 

ではどうすれば良いのか?

どうせ作っているなら、それに

叶った後の夢

夢というのは、思わぬところで小さく叶ったり、追い求めなくなった途端にいとも簡単に手に入ったりするものである。
と、もう自分のものになった小さな白い部屋を眺めて思った。
中学生の時、農家の自分の古い実家が嫌だった。
ボロボロの倉庫が隣接していて、牛や馬といった家畜達と一緒に暮らしていたあの家。

食べ物をつくるということ

実家が農家だったので、小さい頃から牛や馬や鶏たちと同じ屋根の下で生活していたし、夏には田植えをして秋には百合の花が咲き、生い茂った稲穂を刈り取り、冬は冷たい大地をただ見つめていた。

当然、家の手伝いもやっていた。

機械では対応できない、田んぼの端っこに田植えをしたり、樒畑の草むしりをしたり、牛に藁をやったりしていた。

百足に刺されたり、ヒルに噛まれたり、鶏の断末魔を聞いたりもした。

命って痛いんだなあと実感していた。

海や空や、森は、綺麗だし気持ち良いけれど、なんとなくこわかった。空は嵐を起こすし、海は荒れる。

東京に住んでいると、まるでそんなことを思わなくなった。レプリカみたいな街だとつくづく思う。