瀟洒、典雅

日々思ったこととか、学んだことをアウトプットしていく

しあわせのねだん

角田光代のしあわせのねだんというエッセイを読んだのだけれど、とても良かった。

お金を使うって、しあわせを得ることなのだ。

印象に残った買い物について、残しておきたい。

 

ベージュのセーター@ヤフーショッピングのどっかのストア

2,000円くらい

中二だかの時、母親の誕生日プレゼントに買った。

田舎なので近くにお店が無くて、その頃我が家に初めて導入されたインターネットを使ってネットショッピングをしたのだ。

そのセーターを母親はやたら気に入り、ボロボロになるまで5年間くらい愛用してくれていた。

あれは良い買い物だった。

 

マンションの12階と鉄の塔

最近、スカイツリーが間近に見える街の14階建のマンションの12階に引っ越した。

日常的に大きな塔が見えるというのは、とても良い。穏やかな気持ちで居られる気がする。

あと、前の家が駅徒歩2分だったのに比べて、今度の家は駅徒歩20分なのも生活に良い影響を与えている気がする。

生活に、スキマが生まれた。

今までの生活は、ずっと何かを考えていた。

仕事に追われ、クライアントに追われプライベートにも追われ、最早自分で自分を追い込んでいた。

今は、自分から全て主体的に追い込めている。

これを継続したい。

はたらくうえでの自由について

はたらく上での自由、例えばリモートワーク可能とか、フレックス制とか裁量労働だとか、それらは個人が己を律することができて初めて成り立つのだと思う。

中途半端な精神では自由もクソもない。

自由を得るためには何が必要なのかを考えなくてはいけない。

周りの人のいいところ

この人ほんと、1言ったら10理解してくれるし、

なんなら言ってないことまで読んでくれるし、良い感じにいじってくれるし、

いつも話が端的でわかりやすいし、

なんかみんなでやるときは力強く引っ張ってくれるし、スマートさと情熱が同居してるし、

体育会系なところあって、後輩を大事にして上にはしっかり意見してるし、

何かトラブルが起こったら状況をきれいに整理してまとめてくれるし、ノリはいいし、ほんとに好き。

忘れる

はやく忘れたい。

でもどうしても、きみと一緒に行った場所を不意に一人で訪れると、きみのことを思い出す。

きみに言われた言葉や、きみと一緒にしたこと、泣いたことや笑ったこと、それらをどっと思い出す。

きみは朝が弱かった。

誰よりも強かった。

きみは泣かなかった。

ほんとうは私の知らないところで泣いていたのかもしれない。

だから私は、きみの前だと存分に泣けたんだ。

離さないと言ってくれたきみから、離れて行ったのは私だった。

もうきみは、私のことを思い出さないだろう。

私も、忘れよう。

回想

いつもいたのに、隣にきみがいないのがひどくへんな気分だ。

きみが隣にいる時、世界はきみを中心に回っているように見えた。

どこに行っても、きみがすべてで予測不能だった。

今日はどんな新しいことが起こるのだろうと、ワクワクした。ワクワクして、明日がくるのが待ち遠しかった。

きみが痛ければ、私も痛い、きみが嬉しければ私も嬉しい。

ほんとうのありがとうを、きみから言われたことは一回しかなかったけれど、今でも覚えている。

きみの隣だと、比喩でもなんでもなく世界が輝いていた。

きみの新しい恋人を、一度だけ見たことがある。

淡いピンクの袖にフリルのついたワンピースを着た華奢な子だった。

私は絶対に着ない服だ。

シンプルな黒のノースリーブにゆったりとしたパンツとヒールのついていない靴を履いて背伸びをした。

私の服は、戦うための服だ。

きみには、もう十分すぎるくらいに色々なものをもらった。

私はもう、大丈夫だ。