備忘

日々思ったこととか、学んだことをアウトプットしていく

殻を破れと言うけど

むしろ、殻を被った方が良いんじゃないかと思う。

殻を破れって、そもそもどんな意味なのか?

本当の自分をさらけ出せ?本当に思っていることを言え?もっと大胆に?

本当の自分なんて無いのだと思う。

本当の自分の代わりにあるのは、いまこの状況をこの私で生きるための最適な状態でいようとしている私だし、周りもそれを求めている。

みんな、個性が欲しいと思っているし、周りとは違う自分でいたいとか思っている。

けれど、それは無理だ。

そもそも人は空っぽで、その都度その都度それっぽい自分を作っているにすぎない。

だから、それを本気で遂行するためには仮面を被って、仮面に喋らせれば良いのじゃ無いかと。

 

ではどうすれば良いのか?

どうせ作っているなら、それに

叶った後の夢

夢というのは、思わぬところで小さく叶ったり、追い求めなくなった途端にいとも簡単に手に入ったりするものである。
と、もう自分のものになった小さな白い部屋を眺めて思った。
中学生の時、農家の自分の古い実家が嫌だった。
ボロボロの倉庫が隣接していて、牛や馬といった家畜達と一緒に暮らしていたあの家。

食べ物をつくるということ

実家が農家だったので、小さい頃から牛や馬や鶏たちと同じ屋根の下で生活していたし、夏には田植えをして秋には百合の花が咲き、生い茂った稲穂を刈り取り、冬は冷たい大地をただ見つめていた。

当然、家の手伝いもやっていた。

機械では対応できない、田んぼの端っこに田植えをしたり、樒畑の草むしりをしたり、牛に藁をやったりしていた。

百足に刺されたり、ヒルに噛まれたり、鶏の断末魔を聞いたりもした。

命って痛いんだなあと実感していた。

海や空や、森は、綺麗だし気持ち良いけれど、なんとなくこわかった。空は嵐を起こすし、海は荒れる。

東京に住んでいると、まるでそんなことを思わなくなった。レプリカみたいな街だとつくづく思う。

 

ほんとうに楽しそうに仕事をする人

この人、ほんとうに楽しそうに仕事をするなあ。

前向きで、キラキラしてて

楽しいから必死になれる。

私も、仕事が楽しくて楽しくて、休みなんていらない。私はこれで生きて、これで死ぬんだ、という好きを見つけたい。

明日から何をしようか。

今日一人の私が死んだ

今までの役割を捨てることは、死ぬこととイコールだと思う。

仕事を辞めた。

きっとこれから、環境も付き合う人も呼び名も、役割も性格も、変わるのだ。

今までの私はいなくなる。

単純に寂しいと思う。

 

キュンとくる連絡先交換

ふたつある。

1つは、フィレンツェを旅していた時のこと。

街角に品の良いレザーの小物屋さんがあって、

一人で見ていた。店員さんも素敵だった。

勧められたキーケースを購入した。

 

フィレンツェにはいつまでいるの?

ー明日には帰らなきゃいけない

ーそうなんだ、悲しいな。今日は何をするの?

ー明日に備えて休むかな〜

ーそんな!お酒がない夜なんて味気ない

今夜、あそこに見えるミケランジェロ広場でミュージックナイトがあるんだ

ーそうなのね

ーあの丘で、君を待ってる。信じてるからね。

と言って、お店のカードにアドレスを書いてくれた。

爽やかでとてもよい。

 

 

二つめは、難波のガールズパーでアルバイトをしていた時。

金髪で長髪、バンドTとダメージの黒スキニー、いかにもなバンドマンだった。

私はキャッチで街角に立っていて、声をかけられた。1時間だけお店で飲んだ。

なんと、彼はきょうびスマートフォンではなくガラケーで、帰り際にコースターの裏に電話番号を書いてくれた。

ー気が向いたら連絡しますね〜

ー連絡こないんだろうなあ

誰にいうでもなく呟いていた。

ひさびさにぐっとくる人にあった

添い寝したいな、と思うのが恋に落ちるとイコールであると思う。

そういう人に久々に会った。

 

キャンプなんて全く好きではないのだけど、

仕方なく出かけた、そこに彼はいた。

服装は、まったく凝っていないけれどきっとセンスが良いんだろうことが一目でわかった。

男性のピアスってあまり好きではなかったけど、

彼のシルバーの小さいピアスは馴染んでいた。

人懐っこい柴犬みたいな顔をしていたし、実際に柴犬みたいな性格っぽかった。初めは、あざといとすら思っていた。

暗くなってから、一緒に煙草を吸った。彼のは知らない銘柄の煙草だった。

少しだけ話をした。地方に彼女がいて、会えるのは月1くらいだという。

たったそれだけだった。

 

翌日、思い出した。

彼が着ていた白いTシャツや、掠れた声や優しい視線や煙草を吸う物悲しそうな横顔や、夕陽に照らされた後ろ姿。

もうきっと会うことはないだろうけど、添い寝したいと思った。

会えないことはない。

連絡をすれば良いのだけど、それには足りないと思った。