大事なものって
例えば、引越しをする時次の家にも絶対に持っていきたいもの。
お気に入りの服。数着。
でも、服の好みって数年で移り変わる。
本。
近くに本屋さんとか図書館とかあれば、
別にいらないか。
写真。
携帯に入ってるしなあ。
海外で買った記念品。
これは持っていきたい。
というわけで、別にないかもしれない。
pc と携帯さえあればどこでも生きていける。
大事なもの、これから作っていきたい。
ひとりの私が死んだ
もう、二度とこの人たちとこんな時間を過ごすことはないのだろう。
毎日一緒に仕事をして、語らい、笑っている日よりも泣いている日の方が多くても、ずっと一緒にいて、まるで帰って来る場所のようだった。
私はここを出ていくし、週明けから私はここにはいない。
とても寂しい。
忘れられない朝食1
一年前の夏に、ラオスのルアンパパーンに旅をした。
素朴だけど、品があって素敵なホテルに泊まった。
着いたのは夜遅くだったが、ニコニコした私と同い年くらいの若いスタッフがチェックインをしてくれた。
朝食が選べるらしく、バナナパンケーキ、バナナチョコパンケーキ、フォー、ミート等の文字が書かれたカードを見せられた。
昔、ベトナムで食べた美味しくないパンケーキを思い出して、バナナパンケーキをリクエストした。
また、食べたくなった。
なんというか、愛嬌のある、笑っちゃうような美味しくなさだった。
翌朝、ニワトリの鳴き声で目を覚ました。
窓を開けると、太陽と青空。
時間の流れがゆっくりだった。
キッチンへおりて、甘いコーヒーとバナナパンケーキの朝食を食べた。
美味しくはない。なぜ、東南アジアのパンケーキはこんなにべちゃっとしているのだろう。
でも、日本でパッケージ化された、そこそこ美味しい食事を食べていると、世界はどこも東京みたいなレプリカみたいな街だらけなんだと思ってしまう。
でも、そうじゃないんだと思い出した。
隣の欧米人のカップルがハンバーグ定食らしき物を食べていて、明日はあれにしようと思った。
言葉にする
強く衝撃を受けたことや、忘れたくない風景、好きだという気持ちや、理不尽なことに対する怒り。
そういったことを、きちんと残しておきたいと思っている。
ただ過ぎ去っていくのはいやだ。
刻んでおきたい。
プライドって
誰しもあるだろうと思う。
プライドがないように見える人も、一般的な人とはプライドをもっている位置が違うだけで必ずあるのだと思う。
私だって、プライドがないように見えてある人間である。
未来を見てきた話
印象的なのは空だった。
鉛色で、でも曇りとかではなく、文字通り鉛だった。地球を取り囲む大気がすべて消滅して、
人は丈夫なシェルターのなかで、人工の空気を吸って生きていた。